矯正の相場を徹底解説|大人の治療費が上がる理由・下がる理由|歯列矯正専門医院の京都(四条烏丸)あおい矯正歯科

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矯正の相場を徹底解説|大人の治療費が上がる理由・下がる理由

2026.02.24

大人の歯列矯正にかかる費用は「症状の度合い」「治療範囲」「治療方法」の3つの要素によって大きく変動します。治療方法別の相場は、以下のとおりです。

  • ワイヤー矯正:70120万円前後
  • 裏側矯正(舌側矯正):150250万円前後
  • マウスピース矯正:70120万円前後

ただし、これはあくまで一般的な目安です。
実際の総額には、精密検査費・調整料・保定装置代などが含まれるため、医院ごとの料金体系によって差が出ます。
この記事では、大人の歯列矯正にかかる費用についてわかりやすく解説します。「自分の場合はいくらくらい?」と不安な方は、ぜひ参考にしてください。

【費用が決まる3要素】症状・範囲・治療法によって総額は変わる

矯正治療の総額がいくらになるかは、「症状の度合い」によって、「治療範囲」が変わり、どの「治療方法」を選択するか、という3つの要素で決まります。
例えば、歯の重なりが大きい、あるいは出っ歯やすきっ歯の程度が重いなど、複雑な症状ほど治療範囲が大きくなり、費用も高くなります。
次に、症例によって治療範囲が前歯などの一部に限られる「部分矯正」か、奥歯まで含む「全体矯正」かによってさらに価格が変動し、使用する装置の種類によっても数十万円単位で変わります。

【種類別】矯正装置ごとの費用相場と特徴

矯正治療には様々な種類の装置があり、それぞれに特徴と費用が異なります。
最も一般的なワイヤー矯正から、目立ちにくい裏側矯正やマウスピース矯正、範囲を限定した部分矯正まで選択肢は多様です。
多くの矯正歯科ではカウンセリングを実施しているため、それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分のライフスタイルや予算に合った治療法を選ぶことが大切です。

【ワイヤー矯正(表側)】最も一般的で幅広い症例に対応(相場:70120万円)

表側ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす最も標準的な治療法です。
幅広い症例に対応できる実績と安定性があり、他の方法と比較して費用を抑えられる点がメリットです。相場は全体矯正で70万〜120万円程度が目安となります。
デメリットとしては、装置が金属製の場合、口を開けたときに目立ちやすい点が挙げられます。
近年では、白や透明で目立ちにくいセラミック製やプラスチック製のブラケットも選択可能です。

【裏側矯正(舌側)】装置が外から見えず審美性に優れる(相場:150250万円)

裏側矯正は、歯の裏側に矯正装置を取り付けるため、外からはほとんど見えない点が最大の特徴です。
接客業や人前に立つ仕事をしている方など、見た目を気にする方に適しています。
一方で、オーダーメイドの装置が必要になるため、費用は150万〜250万円程度と高額になります。
また、装置が舌に当たりやすく、慣れるまでは話しにくさや違和感を覚えることもあります。

【マウスピース矯正】目立たず取り外せる手軽さが人気(相場:70120万円)

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を定期的に交換しながら歯列を整える治療法です。
装置が目立たないため、見た目を気にせず治療を進められます。
また、食事や歯磨きの際には自分で取り外せるため、衛生的で快適に過ごせる点が人気です。
費用は治療範囲によって異なり、部分的な治療なら70万円程度から、全体の歯列を動かす場合は120万円程度まで幅があります。
ただし、装着時間を守るなどの自己管理が求められ、症例によっては適用できない場合もあります。

【部分矯正】気になる前歯だけなど範囲を限定して治す(相場:3080万円)

部分矯正は、前歯のすき間や軽度の凹凸など、気になる部分だけを対象に治療する方法です。
治療範囲が限定されるため、全体矯正に比べて期間が短く、費用も30万〜80万円程度に抑えられます。
奥歯の噛み合わせに問題がない場合に適した選択肢であり、全体の噛み合わせを改善することはできません。

装置代だけじゃない!治療費の総額に含まれる費用の内訳

矯正治療の料金は、治療開始前のカウンセリングや検査から、治療後の保定期間に至るまで、様々な段階で費用が発生します。
最終的に支払う総額を把握するためには、これらの内訳を正しく理解し、提示された見積もりに何が含まれているかを確認することが不可欠です。

治療開始前にかかる初期費用(カウンセリング・検査料など)

矯正治療を始める前には、まず初期費用としてカウンセリング料や精密検査・診断料が必要です。
カウンセリングは無料のクリニックも多いですが、有料の場合は数千円程度かかります。
精密検査では、レントゲン撮影や歯型の採取、口腔内写真の撮影などを行い、正確な治療計画を立てます。
この検査と診断にかかる費用は、3万円~6万円程度が一般的です。

矯正期間中に月々支払う調整料・処置料

矯正治療中は、定期的に歯科クリニックへ通院し、装置の調整や歯の動きのチェックを受ける必要があります。
その際に支払うのが調整料や処置料です。この費用は、1回の通院につき3,000円~1万円程度が相場となっています。
通院頻度は治療法や治療段階によって異なりますが、ワイヤー矯正の場合は月に1回程度が一般的です。

治療終了後に必要な保定装置(リテーナー)代と観察料

矯正装置を外した直後の歯は、元の位置に戻ろうとする「後戻り」を起こしやすい状態です。
これを防ぎ、整った歯並びを定着させるために、保定装置(リテーナー)を装着する保定期間が必要になります。
リテーナーの費用は2万円~6万円程度が相場です。
また、保定期間中も数ヶ月に一度のペースで通院し、歯並びの状態を確認するための観察料がかかります。
この観察料は1回あたり3,000円~5,000円程度が目安で、後戻りを防ぐために重要な費用です。

総額が分かりやすい「トータルフィー制度」とは?

トータルフィー制度とは、治療開始から終了までにかかる全ての料金(装置料、調整料、保定装置料など)を、最初に一括で提示する料金体系のことです。
この制度のメリットは、治療期間が予定より長引いたり、通院回数が増えたりしても、原則として追加料金が発生しないため、総額が明確で分かりやすい点にあります。
契約前に、どこまでの費用が含まれているかを詳細に確認することが大切です。

高額な矯正費用を安く抑えるための5つの方法

大人の歯列矯正は高額になりがちですが、いくつかの方法を活用することで費用負担を軽減できる可能性があります。
デンタルローンなどの選択肢も含め、自分に合った方法を見つけることで、無理なく治療を始められるかもしれません。

医療費控除を申請して所得税の還付を受ける

矯正治療が、見た目の改善だけでなく「噛み合わせの改善」など機能的な問題を解決する目的であると医師に診断された場合、医療費控除の対象となります。
実際には、医療費控除の対象として認められるケースがほとんどです。
この制度は、年間の医療費が10万円を超えた場合に、確定申告を行うことで所得税の一部が還付されるものです。
美容目的の矯正は保険適用外であり、この控除の対象にもなりませんが、治療目的であれば申請可能です。
還付額は所得によって異なりますが、費用の負担を軽減する有効な手段となります。

デンタルローンや分割払いを活用して月々の負担を軽減する

一度にまとまった費用を用意するのが難しい場合、デンタルローンやクリニック独自の分割払い制度を利用する方法があります。
デンタルローンは、信販会社が治療費を立て替えて支払い、患者は月々分割で返済していく仕組みです。
金利がかかりますが、長期的な分割が可能な場合があります。
一方、クリニックが独自に設定する院内分割は、金利がかからないことが多いものの、分割回数が治療期間内に限られるのが一般的です。

目立ちにくさより費用を優先して装置を選ぶ

矯正装置の種類は、治療費用に大きく影響します。
歯の裏側につける裏側矯正や、オーダーメイドで製作するマウスピース矯正は、審美性が高い分、値段も高くなる傾向にあります。
もし費用を最優先に考えるのであれば、最も標準的で実績のある表側のワイヤー矯正を選ぶのが有効な選択肢です。
最近では、ワイヤー矯正でもブラケットを白や透明の目立ちにくい素材にすることで、費用を抑えつつ審美性にも配慮することが可能です。

全体矯正ではなく部分矯正で対応できないか相談する

歯並びの悩みが見た目に大きく関わる前歯などに限定されている場合、部分矯正で対応できる可能性があります。
部分矯正は、治療する歯を限定するため、全体矯正に比べて治療期間が短く、費用も大幅に抑えることができます。
ただし、奥歯の噛み合わせに問題がある場合や、歯を動かすスペースが不足している場合には適用できません。

複数のクリニックで見積もりを取り比較検討する

歯列矯正は自由診療のため、同じような治療内容でもクリニックによって価格設定が異なります。
そのため、最初から一つのクリニックに絞らず、複数のクリニックでカウンセリングを受け、見積もりを取ることが重要です。
費用だけでなく、提示された治療方針や期間、医師との相性、クリニックの雰囲気などを総合的に比較検討することで、納得のいく治療を選択できます。

大人の歯列矯正の費用に関するよくある質問

大人の歯列矯正を検討する際、費用に関する疑問は尽きません。
ここでは、治療を始める前に知っておきたい費用関連のよくある質問について、簡潔に解説します。

Q1. なぜ大人の矯正は保険適用外になることが多いのですか?

大人の矯正治療の多くは、見た目を改善する「審美目的」と見なされるため、公的医療保険の適用外(自費診療)となります。
ただし、顎変形症の手術を伴う外科矯正や、特定の先天性疾患に起因する噛み合わせの異常など、国が定めた特定の症状に該当する場合は保険適用で治療が受けられます。

Q2. 提示された見積もり金額から追加費用が発生することはありますか?

料金体系によります。
「トータルフィー制度」の場合、基本的に追加費用は発生しませんが、それ以外の料金体系では、治療が長引いた際の調整料や、虫歯・抜歯などの別治療費が追加でかかる可能性があります。
契約前に、見積もりの金額にどこまでの費用が含まれているかを必ず確認しましょう。

Q3. 40代や50代から矯正を始めても費用対効果はありますか?

費用対効果は十分に期待できます。
歯並びが整うことで見た目が改善されるだけでなく、歯磨きがしやすくなり虫歯や歯周病のリスクを低減できます。
将来的な口腔内の健康維持や、しっかり噛めることによる全身の健康への貢献といった長期的なメリットも考慮すると、価値のある自己投資と言えます。

まとめ

大人の歯列矯正の費用は、症状や治療法によって大きく異なりますが、その内訳や相場を理解することで、計画的に治療を進めることが可能です。
大人の場合は顎の成長が終わっているため治療計画が立てやすい反面、歯周病などのリスクも考慮する必要があります。
医療費控除やデンタルローンといった制度、費用を抑えるための治療法の選択など、様々な選択肢を比較検討し、複数のクリニックで相談した上で、自分にとって最適な治療法を見つけることが大切です。

記事監修 あおい矯正歯科院長 本田 領

   あおい矯正歯科院長 本田 領

略歴

  • 平成11年 大阪歯科大学卒業
  • 同年 同大学大学院(歯科矯正学)
  • 平成15年 同大学大学院卒業
  • 同年 同大学 非常勤講師
  • 平成16年 同大学 常勤助手
  • 平成19年 同大学 常勤助教
  • 平成20年 山脇矯正歯科 副院長
  • 平成24年 あおい矯正歯科 医院長
  • 平成26年 あおい矯正歯科 理事長(医院長兼務)

所属学会・資格

  • 博士(歯学)日本矯正歯科学会認定医・指導医
●矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用
  • ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
  • ・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生えそろっている場合は、一般的に1年半~3年(通院回数:18回~36回程度)を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年(通院回数:12回~24回程度)、永久歯がすべて生えそろった後に行なう第2期治療で1~2年半(通院回数:12回~18回程度)を要することがあります。
  • ・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
  • ・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • ・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
  • ・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
  • ・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
  • ・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  • ・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • ・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
  • ・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
  • ・矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • ・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
  • ・装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • ・装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
  • ・顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • ・治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
  • ・加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
  • ・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。
●マウスピース型装置「インビザライン」による治療のリスク・副作用
  • ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあるため、きちんとした自己管理が必要になります。
  • ・ご自身で取り外せるため、紛失することがあります。
  • ・症状によっては、マウスピース型装置で治療できないことがあります。
  • ・お口の中の状態によっては、治療計画どおりの結果が得られないことがあります。
  • ・装着したまま糖分の入った飲料をとると、虫歯を発症しやすくなります。
  • ・治療によって、まれに歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
  • ・食いしばりの癖が強い方の場合、奥歯が噛まなくなることがあります。
  • ・治療途中で、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
  • ・お口の状態によっては、マウスピース型装置に加え、補助矯正装置が必要になることがあります。
  • ・治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
  • ・インビザラインは薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外となることがあります。
●薬機法において承認されていない医療機器「インビザライン」について

当院でご提供している「マウスピース型装置(インビザライン)」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。

○未承認医療機器に該当

薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2024年8月29日最終確認)。

○入手経路等

インビザライン・ジャパン株式会社より入手しています。

○国内の承認医療機器等の有無

国内では、インビザラインと同様の性能を有した承認医療機器は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2024年8月29日最終確認)。

○諸外国における安全性等にかかわる情報

現在世界100カ国以上で提供され、これまでに900万人を超える患者さまが治療を受けられています(2020年10月時点)。情報が不足しているため、ここではインビザラインの諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
なお、日本では完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
※当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性について、本ウェブサイトの関係者は一切責任を負いません。

●口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」のリスク・副作用
  • ・薬機法(医薬品医療機器等法)において承認された医療機器であり、マウスピース型装置(インビザライン)による治療を行なう工程で使用する機器となります。
  • ・iTero(3D口腔内スキャナー)を使用して行なうマウスピース型装置(インビザライン)による治療は、自費診療(保険適用外)となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・印象剤を使用した従来の印象採得に比べ、印象採得時の不快感は大幅に軽減されますが、お口の中にスキャナーが入るため、ごくまれに多少の不快感を覚えることがあります。