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小児矯正は意味ない?治療を行うメリットについて解説

「小児矯正(一期治療)って意味ないのでは?」と感じている保護者の方は少なくありません。
治療後に歯並びが後戻りしてしまったり、二期治療が必要になったりすると、「やらなければよかった」と思うこともあるでしょう。
この記事では、小児矯正(一期治療)が意味ないといわれる理由について詳しく解説します。
小児矯正(一期治療)を行うメリットや矯正治療が推奨される歯並び・噛み合わせ、無理に行わない方が良いケースなどもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
小児矯正(一期治療)が意味ない・やらなきゃよかったといわれる理由

小児矯正(一期治療)が意味ない・やらなきゃよかったといわれる理由として、主に以下の4つが挙げられます。
- 矯正治療後に後戻りすることがあるため
- 二期治療を行う場合治療期間が長くなるため
- 費用対効果に疑問があるため
- 不必要な抜歯が行われることがあるため
ここでは上記4つの理由についてそれぞれ解説します。
矯正治療後に後戻りすることがあるため
矯正治療を終えた後、せっかく整えた歯並びが元の状態に戻ってしまう『後戻り』が発生することがあります。
この原因の多くは、保定装置を正しく使っていない、通院を途中でやめてしまうなどのメンテナンス不足です。
特に子供の場合、自分で保定装置の管理が難しいため、保護者のサポートが不可欠です。
後戻りが起きると再治療が必要になり、「やらなきゃよかった」と感じることにもつながりかねません。
結果を長持ちさせるためには、矯正後はセルフケアが重要です。
二期治療を行う場合治療期間が長くなるため
小児矯正には二段階あり、乳歯と永久歯が混ざった時期に行う一期治療のあと、永久歯が生え揃った段階で二期治療に進みます。
確かに期間は長くなりますが、顎の骨格を整えることが目的の一期治療があるからこそ、二期治療の成功率も高まります。
こうした後悔を防ぐためには、治療の目的を正しく理解することが大切です。
費用対効果に疑問があるため
小児矯正(一期治療)は自由診療で、数十万円以上かかることもあります。
それだけの費用をかけたにもかかわらず、「見た目があまり変わらなかった」「後からまた治療が必要になった」と感じると、費用対効果に疑問を持つ保護者の方もいます。
しかし小児矯正(一期治療)は見た目だけでなく、将来的な虫歯・歯周病の予防や、噛み合わせによる身体的影響を防ぐという長期的な観点での効果も忘れてはいけません。
短期的な結果だけで判断しないことが大切です。
不必要な抜歯が行われることがあるため
矯正治療の中には、歯を並べるスペースを確保するために抜歯が必要とされるケースもあります。
ただし、必ずしもすべての症例に抜歯が必要なわけではなく、中には「抜かなくてもよかったのでは?」と感じる保護者の方もいます。
また不適切な判断によって健康な歯を抜かれてしまうと、不満が残ることになります。
こうした後悔を防ぐためには、信頼できる矯正歯科で治療を受けることが大切です。
一期治療を行う3つのメリット

一期治療を行うメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 口腔習癖の改善が期待できる
- 二期治療の負担を減らせる
- 永久歯が生えるスペースを確保できる
ここでは上記3つのメリットについてそれぞれ解説します。
口腔習癖の改善が期待できる
小児期に多く見られる指しゃぶり、舌で歯を押す癖、口呼吸などの口腔習癖は、歯並びや噛み合わせの乱れを引き起こす原因となります。
悪習癖を放置すると、上顎前突(出っ歯)や開咬などの不正咬合につながる可能性があります。
一期治療では、こうした癖を早期に見つけて改善していくのも目的のひとつです。
幼少期は習慣を変えやすいため、矯正治療の一環として習癖改善に取り組むのは非常に効果的です。
二期治療の負担を減らせる
一期治療によって顎の幅を広げたり骨格バランスを整えたりしておくことで、永久歯が生える土台が整います。
その結果、二期治療を行う際に歯を並べるスペースが確保されており、抜歯のリスクを減らせるのです。
また歯の移動距離も少なくて済むため、治療期間が短縮される可能性もあります。
さらに骨格性の不正咬合がある場合、早期に顎の成長をコントロールすることで、将来的に外科手術を伴う矯正が不要になる可能性もあるでしょう。
このように一期治療を行うことで、将来の身体的・経済的な負担の軽減にもつながります。
永久歯が生えるスペースを確保できる
永久歯が適切に生え揃うためには、顎の大きさと歯の本数のバランスが取れていることが大切です。
しかし顎が小さいと歯が並びきらず、重なりやねじれが生じてしまうのです。
そこで一期治療では、拡大床などの装置を用いて顎の幅を広げ、永久歯が生えるためのスペースを事前に確保します。
成長途中の子供であれば、比較的自然な方法で骨の成長を促すことができ、大人になってから行う矯正よりも体への負担が少なく済みます。
小児矯正(一期治療)でスペースをあらかじめ確保しておくことで、歯列の乱れを未然に防ぐことが可能です。
小児矯正(一期治療)が推奨される歯並び・噛み合わせ

小児矯正(一期治療)が推奨される歯並び・噛み合わせとして、以下の5つが挙げられます。
- 反対咬合(受け口)
- 交叉咬合
- 上顎前突(出っ歯)
- 開咬
- 萌出不全
ここでは上記5つの歯並び・噛み合わせについてそれぞれ解説します。
反対咬合(受け口)
反対咬合とは、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態を指し、『受け口』とも呼ばれます。
骨格的な問題が原因であることが多く、下顎の過剰な発達や上顎の成長不足が背景にあることもあります。
また歯の傾きや口呼吸などの口腔習癖が関係しているケースも少なくありません。
放置すると将来的に下顎の突出が顕著になり、顔のバランスが崩れるだけでなく、噛み合わせにも悪影響が及ぶ可能性があります。
小児矯正(一期治療)を行うと顎の成長をコントロールできるため、外科矯正を回避できる場合があります。
交叉咬合
交叉咬合とは、上下の歯が正しく噛み合わず、一部で上下が逆になってしまう状態を指します。
『クロスバイト』とも呼ばれ、左右どちらかに下顎がずれているのが特徴です。
原因としては、上顎の幅が狭かったり下顎の骨格が左右非対称であったりすることが挙げられます。
この状態を放置すると、顔の非対称や顎関節症を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。
小児矯正(一期治療)では、顎の成長が活発なうちに幅を広げたりバランスを整えたりすることが可能で、左右差の改善にもつながります。
見た目のバランスを整えるだけでなく、将来的な機能障害を防ぐ意味でも、早めに治療を行うことが大切です。
上顎前突(出っ歯)
上顎前突は、上の前歯が前方に大きく突き出た噛み合わせで、一般的には『出っ歯』として知られています。
上顎の過剰な成長や下顎の発育不足、あるいは舌や唇の使い方の癖が原因で起こることが多いです。
口が閉じにくくなるため口呼吸になりやすく、口腔内が乾燥して虫歯や歯周病のリスクが高まる恐れがあります。
また見た目のコンプレックスにつながりやすい点にも注意が必要です。
小児矯正(一期治療)で顎の成長をコントロールすることで、将来的な外科矯正の回避につながる可能性があります。
開咬
開咬とは、奥歯を噛み合わせても上下の歯が接触せずに隙間が空いている状態を指します。
原因として多いのは、指しゃぶりや舌を前に押し出す癖、口呼吸などの口腔習癖です。
このような状態を放置すると、食べ物を前歯で噛み切ることが難しくなり、発音にも支障をきたすことがあります。
また口元の印象がだらしなく見えるなど、見た目の印象にも影響を及ぼす恐れもあります。
小児矯正(一期治療)では悪習癖の改善とともに顎の発育をコントロールすることで、自然な噛み合わせを目指すことが可能です。
萌出不全
萌出不全とは、乳歯が抜けたあとに永久歯が予定通り生えてこない、あるいは途中で止まってしまう状態です。
原因は歯や骨の異常、あるいは全身疾患などが関与している場合もあります。
歯が骨に埋まったままの『埋伏歯』の状態になっていると、周囲の歯列や顎の骨に悪影響を及ぼし、噛み合わせや顔のバランスにまで影響を与える恐れがあります。
さらに萌出不全を放置すると、骨と癒着してしまう『骨性癒着』に進行する恐れもあるため、早めの対処が肝心です。
小児矯正(一期治療)を無理に行わない方が良いケース

小児矯正(一期治療)を無理に行わない方が良いのは、子供のストレスになってしまう場合です。
子供が矯正に対して嫌がったり治療に意味を感じていなかったりすると、装置の装着を嫌がったり、通院に消極的になったりすることがあります。
このような場合に無理に治療を進めると、子供の心身に負担がかかるだけでなく、治療の質や効果も十分に得られません。
まずは「なぜ矯正をするのか」「どうして必要なのか」をわかりやすく説明し、子供自身が納得したうえで治療を進めることが大切です。
まとめ
小児矯正(一期治療)は「意味がなかった」と感じる例がある一方で、正しく行えば大きなメリットが得られる治療でもあります。
重要なのは、子供の成長や歯並びの状態を見極めた上で、本当に必要な治療かどうかを判断することです。
また無理に進めるのではなく、子供の気持ちにも寄り添うことも矯正治療を成功させる重要なポイントになります。
迷ったときは小児矯正(一期治療)に詳しい矯正歯科でカウンセリングを受け、納得のいく選択をしましょう。
あおい矯正歯科では、子供の矯正治療に対応しています。
子供目線で歯列矯正を考え、無理をさせない・継続しやすい治療を提供しているため、小児矯正(一期治療)に興味がある方はぜひ当院までご相談ください。
記事監修 あおい矯正歯科院長 本田 領

■略歴
- 平成11年 大阪歯科大学卒業
- 同年 同大学大学院(歯科矯正学)
- 平成15年 同大学大学院卒業
- 同年 同大学 非常勤講師
- 平成16年 同大学 常勤助手
- 平成19年 同大学 常勤助教
- 平成20年 山脇矯正歯科 副院長
- 平成24年 あおい矯正歯科 医院長
- 平成26年 あおい矯正歯科 理事長(医院長兼務)
■所属学会・資格
- 博士(歯学)日本矯正歯科学会認定医・指導医
- ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- ・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生えそろっている場合は、一般的に1年半~3年(通院回数:18回~36回程度)を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年(通院回数:12回~24回程度)、永久歯がすべて生えそろった後に行なう第2期治療で1~2年半(通院回数:12回~18回程度)を要することがあります。
- ・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
- ・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- ・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
- ・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
- ・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
- ・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- ・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- ・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
- ・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
- ・矯正装置を誤飲する可能性があります。
- ・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
- ・装置を外した後、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- ・装置を外した後、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
- ・顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- ・治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
- ・加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
- ・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。
- ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあるため、きちんとした自己管理が必要になります。
- ・ご自身で取り外せるため、紛失することがあります。
- ・症状によっては、マウスピース型装置で治療できないことがあります。
- ・お口の中の状態によっては、治療計画どおりの結果が得られないことがあります。
- ・装着したまま糖分の入った飲料をとると、虫歯を発症しやすくなります。
- ・治療によって、まれに歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- ・食いしばりの癖が強い方の場合、奥歯が噛まなくなることがあります。
- ・治療途中で、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
- ・お口の状態によっては、マウスピース型装置に加え、補助矯正装置が必要になることがあります。
- ・治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
- ・インビザラインは薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外となることがあります。
当院でご提供している「マウスピース型装置(インビザライン)」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。
○未承認医療機器に該当薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2024年8月29日最終確認)。
○入手経路等インビザライン・ジャパン株式会社より入手しています。
○国内の承認医療機器等の有無国内では、インビザラインと同様の性能を有した承認医療機器は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2024年8月29日最終確認)。
○諸外国における安全性等にかかわる情報現在世界100カ国以上で提供され、これまでに900万人を超える患者さまが治療を受けられています(2020年10月時点)。情報が不足しているため、ここではインビザラインの諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
なお、日本では完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
※当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性について、本ウェブサイトの関係者は一切責任を負いません。
- ・薬機法(医薬品医療機器等法)において承認された医療機器であり、マウスピース型装置(インビザライン)による治療を行なう工程で使用する機器となります。
- ・iTero(3D口腔内スキャナー)を使用して行なうマウスピース型装置(インビザライン)による治療は、自費診療(保険適用外)となり、保険診療よりも高額になります。
- ・印象剤を使用した従来の印象採得に比べ、印象採得時の不快感は大幅に軽減されますが、お口の中にスキャナーが入るため、ごくまれに多少の不快感を覚えることがあります。




