治療中の応急処置｜矯正歯科コラム

矯正装置は細心の注意を払いながら行ないますが、患者様が日常生活を送っている際に予期せぬ事態が発生する可能性も決して低くはありません。特に多いトラブルはワイヤーや器具が外れることです。

歯に装着したブラケットは強い力が加わったり、食事の際に硬い物を噛みちぎったり、大きい物をかじったりすることでして強い力を加えてしまうことがひとつの原因と考えられます。
また矯正装置を装着してすぐは違和感があり、舌先や指で触れてしまうことも装置の壊れる原因のひとつです。
もしワイヤーが折れてしまったり、曲がってしまったりした場合やワイヤーが当たって痛い場合や出血している場合は、早急にクリニックにご相談ください。

ワイヤーの調整後しばらくは歯の移動に伴って痛みがあります。個人差がありますが多くの場合、一週間から10日程度経てば治まってきます。
患者様によっては期間が長い場合や痛みが強い場合もありますが、頬を氷や保冷剤で冷やしたり、氷を口の中に入れたりすることで痛みを軽減させることができます。市販の痛み止めも少し効果があるので、飲んでいただいてもかまいません。

舌に装置が当たると舌の裏側に装置のワイヤーの跡がつくことがあります。口内炎ができた場合、装置の当たる場所にワックスをつけてカバーすることで対処可能ですが、痛みが強い場合は歯科医院にご相談ください。
ヘッドギアを使用している場合、バンドやチューブが壊れてしまった際はヘッドギアの使用をただちにやめてクリニックで診療を受けてください。